みなさま(重複失礼・拡散歓迎)

FoE Japanの満田です。連投失礼しまします。

さきほど、鹿児島県議会で、再稼働を求める陳情(1件)が採択され、再稼働反対もしくは地元同意拡大などを求める陳情・請願(計31件)を否決しました。

(特別委の報告をお送りした先のメールで、数を間違えてしまいましたが、再稼働反対陳情・請願の数は31件だったそうです。お詫びして訂正いたします)

私は傍聴することはできず、インターネットで見ていました。あっという間でした。

反対討論に立ったのは、(私がみれた範囲では)柳誠子議員(県民連合)、松崎真琴議員(共産党)、下鶴隆央議員(無所属)です。柳誠子議員も松崎真琴議員も、大飯原発の福井地裁判決を引き合いにだして切々と訴えており、本当に感動的でした。

柳誠子議員は、 解決不可能な核のゴミについて、日本学術会議の提言を紹介しながら、将来にツケを残す無責任さを指摘した上で、以下のように述べました。
福島原発事故がまったく反映されていない。福島の浪江、大熊、双葉町、いわき市の仮設住宅へ。誰も住めない地域がここまで広大なのか。30km圏内当然同意を求められてしかるべき。
さらに、
電気は足りている。今夏はむしろ余裕すらあった。燃料費が増大したとするか過大評価。いずれにしろ、福井地裁の判決のように、燃料費の多寡を、生存の権利を優先させて論じるべきではない。 
と述べ、以下のように締めくくりました。

九電は太陽光の買取を留保。解決可能な課題。多くの企業が、再生可能エネルギーの技術開発にしのぎをけずっている。原発にそそぐ経費を、再生可能エネルギーにふりむけるべき。
原発に依存しないエネルギー政策へ舵を切れば、決断をするのが責任。福島原発事故の悲劇をくりかえすな。



松崎真琴議員のスピーチには心打たれました。

審査がまだ終わっていないこと、火山、避難計画、地元同意、地域活性化などについて、一つ一つの陳情のポイントに触れながら、述べていきました。

火山については、以下のように火山学会の提言を紹介。
火山学会は、巨大噴火は予知困難としている。川内原発の火山噴火を予知できるというのは「科学のねじまげ」とも指摘している。
それに対して、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「(燃料の運びだしについて)いざとなったらプールに沈める。石棺という手もある」とまで発言した。

(ちなみに、田中俊一委員長は、燃料が3カ月で運びだし可能というような趣旨の発言をしていましたが、同じ田中委員長は、以前は燃料の冷却に5年くらいはかかると認めていました。)

最後にこういって締めくくりました。
 
討論を終わる前に同僚議員に訴えたい。
私たちがすべきことは、県民のいのちと安全を守ること。
福島の現実を直視しよう。結局、原発をうごかしたいのは原発利権に群がる人たちのみ。
 
私たち地方議員は地元住民の付託を受け、県議会に臨んでいる。
福井地裁の判決の述べているとおり、豊かな自然とそこに住み続ける住民が国富。これが失われることが国富の流出。美しい鹿児島を守り、そこに暮らす人々を守ろう。

再稼働に断固として反対します。

しばらく拍手が鳴りやみませんでした。

下鶴議員は、しばらくは原発に頼ることもやむをえないが、川内原発を今再稼働することは県民のためにならないとし、以下の点を述べました。
県として、国に、事故があったときの全額・迅速の賠償を求めるべき。知事は、「国が関係法令に基づき対処する」という大臣の発言でよしとしているが、そんなのは当たり前の事。なぜ「関連法令」? 原賠法では、「国が必要な場合は」支援をすることになっている。
 
このまま無条件に再稼働に同意することは10年後、20年後に大きな禍根を残す。公平なリスク負担を他県に、国民全体に問いかけるべき。他県の人が、「安い電気をつかえるから賛成」というのはフェアではない。たとえ再稼働に同意するとしても、あと10年後には、止めることを条件にすべき

自民党・公明党は、賛成の討論にすら立ちませんでした。

そして採決。賛成陳情が起立多数で採択。傍聴席から激しい抗議の声。反対陳情・請願が次々に不採択。

陳情にこめられた人々の想いが次々に踏みにじられて行くようで胸痛くなるような情景でした。

そのあと、自民党から、国に対して、原発に関する住民の理解を得るための対応や、避難計画の充実への支援などを求める意見書が提出されました。

松崎議員のみが

「国への注文がならんでいるが、原発を止めてほしいという人々の想いを踏みにじっておきながら、そのあとに人々の理解を得ることを国に求めるなど本末転倒」

として、反対しましたが、採決されました。

最後に伊藤知事が閉会のあいさつ。

傍聴席からは「再稼働反対」のコールで、伊藤知事の声はかき消されていましたが、以下のようなものでした。

近々、私の意見も決める。県民のみなさまのますますのご挨拶とご健勝をお祈りして、閉会としてます

いや、ホントに、いっそ潔いほどの民意の無視っぷりでした。

傍聴して感じたのは、公開の場で徹底的な議論をしない風潮、数の論理でものごとを決めていく、動かぬ「壁」の存在です。これまで日本の地方政治を動かしてきた、理屈じゃないんだものごとはという風潮。論理的に考えれば、自民党議員だって、なんで今再稼働判断なの?ポーズだけでももっと慎重にやったほうがい
いんじゃない?と思った議員もいたはずです。

残念ながら、いちき串木野市選出の自民議員も含めて、造反議員はでませんでした。

FoE Japanでは以下の抗議声明を出しました。拡散していただければ幸いです。

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【緊急声明】川内原発再稼働、多くの疑問残す鹿児島県の「地元同意」
31件の反対陳情・請願に込められた人々の想い無視
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